ベースをメンテ

噂のSLEEK ELITEにベースの擦り合わせ頼んでみました〜。PLEKという、ネックやフレットの状態を精密測定し擦り合わせまでできるという機械を使うとこです。本業は高級ギター/ベースの輸入代理店らしいんだけど、この機械を使ったリペア…というか調整もやってくれる。まあPLEK自体の輸入販売もしているようなので、ショールームも兼ねているみたい。

社長の広瀬氏めちゃ理科系、弦振動理論の説明から始まり(笑)、PLEKで計測してネック/フレット/弦振幅の状態がPC画面の数値であからさまに見えるのは感動的だった。とはいえ、そのあとの調整の作業は逆に全然機械任せじゃない。データを元に問題の洗い出しと調整の方向性を相談してから、希望の弦高を確認してまずロッドやナット/サドルを調整して変化の仕方を計測、また調整…を繰り返し、確認しながらネックの状態を追い込んゆく。
時間が無くて(私のではなく先方の。予約すればその場で全部済ませてくれるらしいが、空きはひと月以上先だとか)その日は預けたのだが、後日もうすこし追い込んだ結果がメールで届き、擦り合わせに踏み切るかの最終確認。実際のPLEKでの擦り合わせ作業は見てないけど、擦り合わせにOKを出してから(手作業による仕上げ微調整を含めて)終了の連絡まで数時間程度だったので、機械による作業はやっぱり早いのだろう。それでも大外れはなさそうな安心感があるのは私も理科系だから?翌日速攻で行って(チャリで10分のところなんで^^)、ちょっと弾いて特に問題も感じずに受け取り。
まあベースの擦り合わせ調整を頼んだのは初めてなので、すべて手作業のリペアに比べて仕上がりがいいのか悪いのかはよくわからない(笑)けど、すくなくとも持った感じでは良くなったような気がする。

最初の説明のとき、サンプルとしてフェンダーカスタムショップの初代マスタービルダーが手作業で調整したギターを測定したデータを見せてもらったら、見事に理論通りの理想的な数値をたたき出していた。名人のワザはおそらく測定限界を超える精度になってるんだろうし、そういう意味での人の手の精度は機械には出せないのかもしれないけど、逆に機械に出せる範囲ではそういう職人芸に近いところまである意味で手軽に追い込め(そうに見え)る。実作業だけでなく、そういう熟練をモノにするまでの年月も含めての時間とコストを考えると、やはり最近の機械はすごいなあと思う。

とはいうものの、いずれにせよ計測結果をどう読んでどういう調整をするかはすべてリペアマンが判断しなければならない。その結果の調整のできも結局はそのリペアマン次第なので、人手による調整との優劣を問うのは的外れだろう。
ツールとして見れば、自分の希望がはっきりしていて、たとえば弦高を指定してピンポイントで合わせてもらうとか、いちど最高の状態で計測しておいて(計測のみもしてくれる)、それがずれてきたら元に戻してもらう、というタイプの調整にはいい機械だと思う。あるいは、客観的にみて理論的に最適な、言い換えれば万人向けの最大公約数のような状態に持っていくという意味では、輸入代理店としての楽器の出荷前調整がメインでリペアはサービス、というSLEEK ELITEの立ち位置は理にかなっている。かなり大規模な工房とか楽器屋チェーンとかが本来のターゲットなんじゃないかな。

まあ、しばらく使い込んで見ます。